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絵置き場


「夢見るオトメに10のお題」


1.始まりの予感

アナタの笑顔を初めて見たときからきっと、始まっていたんだと思う





話には聞いていた。
マジメでお人好しな人だと。
そんなアナタと初めて向かい合ったのは…。



Cランクの任務のはずがビンゴブックにも手配されるほどの相手と戦うハメになったのはつい先日。
駆け出したばかりの部下を連れての任務は思いのほか骨が折れた。
できれば手を掛けたくなかったあの少年…。
そして鬼人と呼ばれた男もまた人の子だった。
色々な思いが疲労の塵となって体の中に降り積もっている。

しかし、任務報告書を提出しに行かなければならなかった。
オレは任務報告を書くのは好きじゃない。
終わったことを思い出すのはキライだから。
そんなことを考えるともなく思いながら受付へ行くとあの人が、いた。



上忍であるオレに気遣いがあったのか心配しすぎな自分を恥じてか
あの人はなかなかオレの顔を見なかった。
「…のヤツ、仲間とうまくやれてますか?」
緊張気味に聞いてきたあの人はそのことだけが知りたかったといわんばかりの顔をしていた。
ああ、この人がお人好しと言われるのも無理ない、と心の中で苦笑してしまう。
我が親を殺めたばけものの容れ物になった子。
その子を心底心配しているなんて。
オレはつい、いいことばかり選んで答えてしまった。
(こんなこと、滅多にあるもんじゃない)

その時、初めてあの人がコチラを向いたんだ。
輝かんばかりの笑顔ってああいう顔をいうのじゃないのだろうか。
思いがけず素直な感情を向けられてオレは内心慌ててしまった。
いや、慌てたというよりも、もっと違う何かを…。



受付の出口をくぐる時、報告書を提出するのも悪くない、と思う自分がいた。




(おわり)



■■■■■■ 言い訳その他
初めてのお題絵、そして短文に
お付き合いくださいましてありがとうございます
オトメ向けに取り組んだのも初めてでこんな感じいいのか
不安もちょっぴり感じてます
イラストも文章もひとりよがりな感が否めませんが
ともかく自分なりにがんばりました
コミックではこの後すぐに諍いをしてしまう二人ですが…
そのことはここでは忘れていてください^^;
文章の書き方など勉強中ゆえ
ご鞭撻の程お願いいたします
最後になりましたがたくさんの励ましを下さった
ゆえさん、本当にありがとうございました!!


9:40:44



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